ライフスタイル/南房総・体験レポート

「ミレーニア勝浦」を拠点に、楽しむ!味わう!くつろぐ!体験レポートをお届けします。
海辺の暮らしならではのライフスタイルに触れてみてください。

■レポート一覧

  • 1│船釣り万歳!
  • 2│シーカヤック体験
  • 3│美味!天日干し
  • 4│路線バスの旅
  • 5│痛快!防波堤釣り
  • 6│体感!定置網漁
  • 7│探訪!老舗酒蔵
  • 8│房総産・天然伊勢海老
  • 9│南房総で、春を先取り!
  • 10│旧国道、絶景めぐり
  • 11│SUPで海上散歩
  • 12│大多喜、心の旅。
  • 13│さすらい海岸通り
  • 14│生きた水、 久留里。
  • 15│奥房総の山里へ
  • 16│カフェin 勝浦
  • 17│『八犬伝』の舞台へ
  • 18│人工衛星と対話する勝浦
 

Vol.4 管理所長 田中茂文が行く「シゲ散歩」 路線バス小さな旅

路線バス[ミレーニア勝浦・循環線]に、乗ったことがありますか?海岸線に沿って広がる集落を縫うように進むルートは、普段見過ごしがちな地元の風景が楽しめると評判だ。ミレーニア勝浦管理センター所長・田中茂文が、勝浦の素の魅力に触れるべく、路線バス・小さな旅に出かけた。

 

気になる所で途中下車。ノープランのお気軽散歩

 [ミレーニア勝浦]と[JR勝浦駅]を結ぶ公共交通として、昨秋10月に待望のデビューを果たした[ミレーニア勝浦・循環線]。国道128号線のバイパスで勝浦駅へサクッと向かうのではなく、興津商店街〜守谷海岸〜鵜原〜砂子ノ浦〜松部など、古くからの集落が点在する旧道を丁寧に巡って行く地元の足だ。
 [ミレーニア勝浦・循環線]を走る小湊バスの車両は、日野自動車の『ポンチョ』という愛称を持つ小さなバス。スペイン風のネーミングだが、『ポンと乗ってチョコっと行く』を意味しているとのこと。コロっと丸みを帯びたフォルムが可愛いらしく、[ミレーニア勝浦]の幹線道路を走る姿が実にほのぼのとしている癒し系だ。
 朝九時過ぎ、管理センター最寄りのバス停・テニスコート前でポンと乗り、勝浦方面へチョコッと出発。奥の座席は座面が高く、車窓からの眺めが特に素晴らしい。見慣れているアメリカンディゴの並木道も、高い目線から見ると新鮮に感じる。
 国道128号線に出たバスは、興津坂交差点から興津海岸方向へ向かい、旧道の興津商店街にでる。興津トンネルを抜けると、JR外房線と平行して走る守谷海岸沿いの区間で、示し合わせたように安房鴨川行きの各駅停車がやってきた。「おはよう、今日も元気にがんばろう」なんて、声を交わしているかのようにゆっくりとすれ違う。

 取材日は、絶好の春日和で、家々の合間に現れる海は青く輝き、実に美しい。
 バスは、守谷海岸を過ぎると国道128号線と合流し、ほんの数100m走っただけで再び旧道へ。この道がとんでもなく狭く、「え!こんなところ走れるの?」と田中が目を丸くする。低い外房線のガードをくぐり、鵜原商店街をゆる〜りと進む。昭和のままのノスタルジックな商店街が点在し、薬局前では古びたサトちゃん人形が笑っている。昔懐かしい風景は、昭和30年代生まれの田中の心にぐっと染み渡り、車窓を眺める横顔はあどけない少年に戻っている。沿道に気になる店を見つけ、「次のバス停で降りよう」と降車ボタンを押した。実は田中、子供の頃から寄り道好きなのだ。

心に染みる里海風景

 田中が目を止めた店というのは、旅籠を彷彿させる日本家屋の「だんごや」さん。鵜原の商店街は宿場町のような風情があり、店先でだんごを食べたら絵になるだろうなぁと思ったというのだが…、こちらの「だんごや」さんは、だんごを売っている店ではなく、なんと民宿。いやはや、なんともフェイクなネーミングに、「チバラシイ!(スバラシイの駄洒落のつもり)。」と拍手喝采する田中。だんごは諦め、商店街をふらりぶらりと散歩していると、これまたレトロな[鵜原海水浴場]の電柱看板を発見。海の家が盛況だった昭和を偲ばせる看板だ。

 商店街から脇の小径に入ると、道の先に、青い海がキラキラと輝いている。魚を積んだバイクがタタタタッ…とやってきて,タタタタッ…と去っていく。
 「これぞ、暮らしの中に息づく里海の風景。染みる、染みまくる…」路肩に座り、しばし感動に浸る田中であった。
 そして小径の先には、視界を遮るものが全く無い雄大な大平洋!思わず両手を広げ「おおおー!」と大声を上げる田中。「光、風、波、まわりにあるもの全てを深呼吸しているこの感じ、鵜原海岸ってこんなに気持ちのいいとこなんだ。」とさらに感動しまくる。波打ち際を歩く足取りも軽く、元気力がぐんぐん増しているようだ。

冒険感覚の鵜原理想郷

 海岸沿いの防波堤を歩いていくと、笹の藪に囲まれた細い道があり、[鵜原理想郷ハイキングコース]の小さな石標が立っている。「これがハイキングコース?」と訝しがりながらも、寄り道好きの田中は臆さず足を踏み入れる。両脇の草むらはどんどん深くなり、しばらく歩くと洞窟のようなトンネルに行き着く。高さが150pほどしかないため、屈みこまないと入れない。中は真っ暗、素掘りの土肌が荒々しく、ハイキングというよりアドベンチャーだ。コウモリとか、もののけとか、出たらどうしようとビクビクしながら歩き、ようやくトンネルを抜けると、そこはなんと漁港。秘密基地のような入り江に漁船が停泊している。不気味なトンネルの恐怖から解放され、
 「まるでサンダーバードだ」とはしゃぐ田中。網の手入れをしていた古老の漁師に、「いい所ですねぇ」などと調子よく話しかけている。
 「毎日いっから、わかんねぇなぁ」と笑う漁師。額の皺に大平洋の荒波にもまれてきた戦績が刻まれていた。

 漁港の先は道が開けており、[鵜原理想郷ハイキングコース]の駐車場がある。ハイキングコースの順路を示す石碑も新しいので、表ルートはこちらなのだろう。せっかくなので鵜原理想郷の岬めぐりを楽しんでいくことにした。
 岬へ上る山道は険しくトレッキング感覚が味わえる。木洩れ陽に抱かれ、緑の薫りの中を奥へと進む。山道を上りきると視界が広がり、岬の先端が見えてくる。そこへまっすぐ向かうものと思っていたのだが、田中は、草に埋もれていた細道を見つけ、ぐんぐん進んでいく。浜へ下る急傾斜の道で、下りきった所はプライベートビーチのような小さい入り江になっている。波もなく天然のプールのようだ。海水は澄みカニや小魚もよく見える。波と風に浸食された断崖絶壁が眼前にそびえ、自然界の力に圧倒される。
 ハイキングコースに戻り、ヤブツバキの原生林を抜け大平洋の大海原に突き出る毛戸岬に立つと、世に知られる福井の[東尋坊]に勝るとも劣らない大迫力に驚愕する田中。
 「鵜原には、海の自然の素晴らしさが、全てそろっているんじゃないかなぁ、こんな凄い場所が勝浦にあったなんて、ホント、今日は感動の連続!」
 鵜原界隈は予想以上に見所が満載で、寄り道好きの田中にとって魅力の宝庫。ふらっと散歩するレベルでは飽き足らなくなり、鵜原理想郷の細部を好奇心の赴くままに探検し、思いのほか時間を費やしてしまった。

小さな旅の大きな感動

 [鵜原理想郷]を後にすると、旧道を海中公園方面に歩き、眼鏡岩で知られる尾名浦周辺を軽く散策し、砂子ノ浦バス停から再びバスに乗車。勝浦駅へ向かった。バスは、松部漁港から海沿いを走る国道128号線に入り、右側に太平洋が広がる。よく車で走っている道だが、バスの最後尾は防波堤より目線が高いので、とびっきりのオーシャンビューが楽しめる。
 今日は鵜原周辺だけでも結構歩いたので、寄り道好きの田中とは言え、このまま大人しく勝浦駅まで向かうものだと思ったら、バスが再び旧道に入った所で、キラリと目が輝き始めた。降車ボタンを喜々と押し、串浜中ノ台バス停で下りてしまった。

 細い旧道を進んでいくバスを見送り、「古い街並みに溶け込むバスの後ろ姿、いいなぁ」と、しみじみと見惚れる田中。
 もしやバスの後ろ姿を見るためだけに降りたのか?
 「そのとおり、旧道の街並をバスから見ていて、絶対絵になると思ったんだよ」と田中。
 ローカルな路線バスは一度降りると次のバスが来るまで数時間待つことはザラなのに…と取材スタッフが途方にくれていると、
 「ぷらぷら歩いていけば、そのうち勝浦駅に着くよ」と笑う田中。寄り道好きの信州人は、健脚かつ楽天家だ。

 春日神社、東灘酒造、串浜海岸、天然温泉・臨海荘…、気のむくままにちょこっと立ち寄り、勝浦駅に着いた時には、陽が傾きはじめていた。
 偶然なのか、計算どおりなのか、バス停には[ミレーニア勝浦・循環線]の『ポンチョ』が夕陽の中で待っていた。
 初めての「路線バス・途中下車の旅」は、鵜原で道草しすぎてしまったが、行き当たりばったりも魅力の一つ。車だと駐車場所を見つけるのに苦労するが、身一つで動ける路線バスは実に気楽だ。散歩に路線バスを組み合わせることで、新たな魅力に巡り会える。
 バスで行く『食べ歩き』などなど、楽しみはますます広がりそうだ。

ミレーニア勝浦販売センター TEL:0120-310-391 営業時間:9時〜17時(水曜定休)〒299-5246 千葉県勝浦市興津久保山台6-1 Tel:0470-76-4331 Fax:0470-76-4361 資料請求はこちら 来場予約はこちら